新たな形の児童養護施設

今日の朝日新聞朝刊に、習志野市で「人と触れ合う成長の場」として
来年11月に高齢者や障害のある子供向け施設などを併設した、児童養護施設
「実籾パークサイドハウス」が建設されるという記事が掲載されていました。

サッカーフィールドほどの広さに、木造2階建ての住宅6棟の他、高齢者のグループ
ホーム、障害のある子向けの放課後デイサービス施設などを建てる。加えて施設を
巣立った人が「里帰り」した時に泊まれる宿泊場や誰でも使えるバスケットコート
なども作られる、人との触れ合いを大切に考えた、特色ある児童養護施設です。
県内の各エリアでこの様な施設が、民間の英知や資本を活用して数多くできる事
が望まれます。

そもそも児童養護施設とは・・・
保護者のいない子どもや虐待されている子どもなどを自立まで養護する施設の事です。
県内の児童養護施設は計21施設。県は2024年までに県北西部に2施設を増やす計画で
今年7月に柏市内に1か所、来年の実籾パークサイドハウスという増設計画ですが、
まだまだ不足状態です。

これは施設が増えるという嬉しいニュースですが、
中学や高校を卒業して児童養護施設を巣立っていった子ども達の「自立」の難しさ
も大きな社会問題になっています。
経済的理由から児童養護施設を巣立った子どもの大学進学率も低く、退所後は
6割以上の子が就職する状況です。

しかも就職状況を見ると、正規雇用で働く人は45.2%しかなく、多くは
派遣、契約社員等などの非正規雇用で働く人が圧倒的に多い。
総務省統計局による15歳〜24歳の正規従業員の割合70%を大きく下回っています。
この状況は何としても政治が頑張って変えていかなくてはなりません。

子どもには「教育機会の均等」が憲法で、保障されているのですから・・・
まさに「今、変える」です。

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