飯塚まこと:みやかわさんこんにちは。衆議院の選挙区が変わり、一緒の総支部になりましたね。
みやかわ伸:飯塚さんとは何度か選挙でご一緒しましたが、同じ総支部になるとは予想していませんでした。大先輩とご一緒できてとても嬉しいです。
衆議院の選挙区割りですが、これまで我孫子市は柏市と一緒で千葉8区でした。前回の衆議院選挙では本庄さとしさんが初当選しました。その後、一票の格差の問題で、千葉県は1選挙区増えることになりました。その影響で、我孫子市は鎌ケ谷市や印西市と同じ千葉13区に移りました。
正確に言うと、千葉13区は鎌ケ谷市、白井市、印西市、富里市、酒々井町、栄町、そして我孫子市が入り、7自治体でできた選挙区です。地理的に東西に広い選挙区ですが、それぞれの自治体にそれぞれの特徴があり魅力的です。我孫子の皆さんもこれを期に選挙区内の他地域に目を向け、交流を広げて頂けるような機会を作っていきたいと思います。
飯塚まこと:そうですね。私も今まで20年以上我孫子は柏と一緒で8区として活動を続けてきました。故松崎きみあき衆議院議員、そして今は参議院議員ですが、長浜ひろゆきさん。当時はコスタリカで活動されていました。そして小選挙区で圧勝した本庄さとしさん。私たちにとって大切な選挙区であった8区から離れるのは若干寂しさも感じられますが、選挙区割りの変更で、今度はみやかわ伸さんと新たな政治の一ページを描くチャンスを頂くことができました。政治の考え方は、安全保障やエネルギー政策など根幹部分で最も近い議員だと思います。新たに入れていただく事になった13区、私も鎌ケ谷や富里など色々と足を運んでみます。案内してくれますか?
ところで、みやかわさんは我孫子とはこれまで何か関係がありましたか?
みやかわ伸:私は千葉市立柏台小学校船橋市立習志野台中学校県立千葉東高校と千葉県で育ってきましたが、我孫子市に住んだことはありません。しかし、福嶋浩彦元市長のご高名は存じ上げていましたし、我孫子市のことは以前から気になっていました。なかなか関係を持つ機会がありませんでしたが、最初に我孫子に入り込んだのは飯塚さんの選挙でした。遊説カーに乗って町中回りました。
飯塚まこと:そうでしたね。市長選チャレンジの時は、みやかわさんと福嶋さんに並んで選挙カーに乗っていただきました。その節はありがとうございました。私も福嶋元市長に育てていただいた一人です。福嶋さんが市長3期目の時、当時は先進的であった自治基本条例の制定に向けて、策定委員会(諮問機関)を福嶋さんが作り、その委員会の部会長(民間公募委員)として自身も参加して、策定に加わりました、当時深夜まで学者の専門委員と侃々諤々議論をしたのを懐かしく思います。結果残念ながらこの自治基本条例は議会で否決され、制定には至りませんでした。この時市議会議員に立候補しようと、決めました。
それはそうと、我孫子にいらしての印象はいかがですか?
みやかわ伸:市民運動が盛んだと聞いていましたが、その通りだと思います。私も長く市民運動をしてきましたので、波長が合うなと感じる方はとても多くいらっしゃいます。特に原発や自然エネルギーの問題に関心の高い人が多いことに驚いています。私は国会で東海第二原発の問題を何度も取り上げてきました。そういった点でも心強いです。
また、やはり印西市よりは柏市との繋がりを強く感じている方が多いなあと思います。東葛と印旛の違いがあるので当然ですが。そう言えば、8月に行われた柏市議会議員選挙では立憲民主党公認の候補が3人全員当選しました。特に、一人はトップ当選でした。立憲民主党が掲げている「人を大切にする草の根の政治」が市民の皆さんに届いたのでしょう。
飯塚まこと:そうですね。柏市議選はすごかったですね。私は、地元出身ではない。厳しい選挙だという事で、本庄さんの秘書として活動していた、永山ともひとさんの応援に入っていましたが、本庄さんのカラー、オレンジ色のシャツを着せられて、似合わない自転車隊にも参加しました。今度は13区になった我孫子市でみやかわさんの持ち色、レモン色のシャツを着て自転車隊頑張りますよ。
ところで、我孫子市ではどんなことをやりたいですか?
みやかわ伸:手賀沼の観光スポット化の強化や道路整備など色々とありますが、2つお話しさせてください。一つは私のライフワークでもある自然エネルギーの普及です。確か、飯塚さんも力を入れていましたよね。是非、連携して取り組ませて頂きたいです。スマートグリッドを取り入れて分散型エネルギー社会を一早く実現したいです。太陽光発電は不安定で使えないと言う人がいますが、そういった発想はもう古いです。これから電気自動車の時代が来ます。そのバッテリーを使って、家のソーラーパネルと連携させて使う時代がもう目の前に来ています。もちろん別途蓄電池を用意しても構いません。
今すぐにでも効果が出せるのは省エネへの取り組みだと思います。例えば10年前の冷蔵庫を今の最新の冷蔵庫に変えるだけで2倍近く節電できます。我慢するのではなく、古いものを新しい物へ変えていくだけで、省エネは進むのです。「ムリなく省エネ」ですね。また、家の断熱も重要です。少し高くても断熱性能のよい家にした方が、長い目で見て得なのがわかっています。最初の値段で決めるのではなくてランニングコストも考えて家を建てて欲しいです。そういったことを政府はもっと後押しすべきです。省エネは再エネ100%の社会を作る上でも重要です。
飯塚まこと:そうですね。私も再エネ・省エネの推進は重要な政策の柱にしています。特に我孫子市は東日本大震災の被災地にもなりました。計画停電にも直目し、液状化はもとより、下水道終末処理場に東葛近隣市の高濃度汚染焼却灰が、地元の反対を押し切って強行搬入されました。その時は私自身も人間バリケードとなって隊列を組みましたが、結局強行搬入されてしまった時の悔しさは忘れられません。ですから原発に頼らない再生エネルギーへの早期転換が不可欠です。
もう一つはなんですか?
みやかわ伸:学校給食の無償化です。我孫子市は自校式給食にこだわっていると聞きます。素晴らしいことです。これを無償化し、その次にできるだけ地産地消の有機の食材を使うことを目指しています。子ども達にはできるだけ安全安心な食べ物を食べてもらいたいです。また、夏休みや冬休みにも給食が出さるようにすることを考えています。学校が休みになると瘦せる子が出ると言われます。また、学童保育のお父さんお母さんはお弁当作りがたいへんです。せっかく自校式の素晴らしい設備があるのですから使えるようにしたいです。子どもの食の問題はベーシックサービスとして国がしっかりと補償する、そんなことを考えています。飯塚さんも同様のことをお考えだと思いますので、是非タッグを組んで取り組みましょう。
飯塚まこと:そうですね。私も子どもの食の問題には長く取り組んでいます。特にみやかわさんご指摘の通り、我孫子の自校調理方式による、学校給食はどこにも負けません。本当においしいです。子どもたちの笑顔があふれる学校給食は今後も維持されなければなりません。我孫子市に引っ越してきたい、我孫子に移り住みたいと思ってもらえる街づくりの大きな柱になると考えています、一緒に頑張りましょう。
ちょっと小耳にはさんだのですが、趣味が隕石コレクションとは本当ですか?
みやかわ伸:そうなんです。私はかつて生命の起原の研究者でした。生命はどこで誕生したかはわかっていません。地球上で誕生したかも知れませんが、宇宙からもたらされたかも知れません。少なくともその材料は宇宙から来た可能性が高いと思っています。マーチソン隕石という火星由来の有名な隕石があります。その中からアミノ酸など生命に関連する分子が見つかっているのです。そんなわけで、これまでに南極隕石やアポロが持ち帰った月の石など色々な石を見てきました。とても楽しかったです。鳥の研究も含めて、科学技術の分野に力を入れ、世界に勝てる産業を育てていくことも私の重要な政策の一つです。
飯塚まこと:なるほど、隕石のことはよくわかりませんが、理系政治家は貴重な存在です。
がんばってください。最後に、レモンのポスターをよく見かけますが、どのような意味があるのですか?
みやかわ伸:子ども達に「レモン伸ちゃんだ」と言われることが増えてきました。子ども達に政治の世界はどのように映っているでしょう?少なくとも将来なりたい職業ランキングトップ10には入っていないようです。やはり今でも金権政治が続き、政治の世界は金まみれで薄汚いと思っている人が多いのではないでしょうか?だから新しいクリーンでフレッシュな政治を作っていく必要があります。私の鎌ケ谷市の支援者が一生懸命考えてデザインしてくれました。さわやかな感じが伝わりませんか?
飯塚まこと:遠くからも見えて、何だろうと関心を引きますよね。国会にもビタミン注入ですね。クリーンでさわやかな新しい政治を一緒に作っていきましょう。本日はありがとうございました。